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Tencent CEOが全人代で提案 「海賊版を撲滅」に期待【抄訳】

 本記事は、娱乐资本论の記事「娱乐资本论提问马化腾:“请给自媒体一个机会!”」(娱乐资本论Tencent CEO 馬化騰氏に聞く!)を抄訳しています。

今年の全人代と政治協商会議(全人代=日本の国会にあたる全国人民代表大会、政治協商会議=国政助言機構の全国人民政治協商会議)において、騰迅(Tencent)のCEOである馬 化騰 (Pony Ma)氏は参会委員として助言議案を提案した。

馬氏は、コンテンツ産業に様々な意見を出し、「個人と集団のイノベーションの強化不足」、「政府管理と審査政策の調整の必要性」、「ネット上での海賊版コンテンツの氾濫」という課題を指摘した。

また、議案の全文を読むと「海賊版を撲滅」という主旨が強く強調されている。

審議会中、馬氏は「業界の一部は、海賊版を審査する前に一度撤退したが、審査が終わった後にすぐに戻ってきた」と述べ、加えて「ネット文学やネットアニメ配信などの分野で色々な問題が発生し、まだ解決されていない状態だ」と述べた。

馬氏は同時に解決策も提案した。

  1. 政府は管理体制を改善し、デジタルコンテンツ産業発展により豊かな環境を提供する。
  2. 著作権の保護を強化し、様々な手段を運用して海賊版を撲滅する。
  3. 政府による支援を強化し、優秀なオリジナルコンテンツ創作を促す。
  4. 業界協会の役割を積極的に促し、業界審査と自粛をより一層強化する。

『「ゲーム」、「ドラマと映画」、「音楽」、「文学」、「アニメと漫画」というコンテンツ産業の各分野で、ゲームの分野は著作権保護の状況が最も良いため、著作権販売からの収益も多くなっている。「ドラマと映画」の分野で競争が激しい、BAT(Baidu/Alibaba/Tencent)、LETV、Sohuなど業界参入者は4社以上ある。オンライン音楽の分野での競争も熱く、著作権保護も推進しつつある。』

氏は、IP開発について「最近のドラマと映画を見ると分かると思うが、過去のIPから制作された作品が大半だ。投資側にとっては、新たなIPへの投資はリスクがあり、大量の資金を、成熟したIPに投資するほうが成功率は高いと考える。

ただ、我々は、IPは簡単にコピーすることができないので、多様なジャンルで様々なIPを開発すべきだと考えており、海外のIPにも興味がある。」と述べた。

 

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