中国大型連休はアニメイベントで大盛況!2016年の国慶節アニメイベントはここが違う!!【抄訳】
本記事は、「三文娱」の記事「国庆期间267场漫展,有这些变化」を抄訳しています。
※国慶節:中国の建国記念日で、2016年は10月1日~10月7日まで。
中国の祝日で大型7連休となった今年の国慶節期間、中国の全国各地で毎日のようにアニメイベントが開催された。この背景には、アニメファンによって生み出されるビジネスチャンスを逃すまいとアニメイベント事業に参入した多数企業の大きな存在がある。
nyaotoなどのイベント情報サイトの集計によると、10月1日~7日の7日間、中国全国(台湾、マカオ、チベットを除く)で合計267ものアニメイベントが開催された。
今年1月の元旦(注:中国の正月は旧暦になるため、西暦の1月1日は元旦・新年のみとなる)の公休日期間にも中国国内でいくつものアニメイベントが実施された。これらイベントに対して調査、統計結果によると、中国アニメイベントの特徴として、「イベント内容の質にばらつきがある」「イベント方向性のニッチ化、一般化の両極化する」「イベントの開催形式が多彩」「ネットで有名な人物のイベント出演が目立つ」などが挙げられた。
元旦期間のアニメイベントと比べ、国慶節期間に実施されたアニメイベントに対する反応は、前者のアニメイベントとおおむね同じだったが、いくつか異なる点もあった。
1.アニメイベントのジャンルの境界線がより曖昧に
大多数のアニメイベントの共通出し物が「アニメ・漫画・ゲームの総合展示」となっている。また、多くのアニメイベントでゲーム実況、VR体験やコスプレコンテストが盛り込まれ、イベントを展示されるコンテンツによってジャンル分けことがますます困難になっている。
2.江蘇省に開かれるアニメイベントが最も多い
省規模(注:日本で例えると県規模)でイベント開催回数を比較する場合、江蘇省で国慶節期間中に46のアニメイベントが開催されており、これは全国で最多アニメイベント開催数である。次に浙江省で23、山東省で21、河南と河北省で19、北京14個と上海で8と続く。
3.イベント規模の小規模化
国慶節期間に、(ホテルの)フロアスペースや広場を使って開催されたアニメイベントは、全体のわずか28.46%にとどまり、中でもフロアや大会議室を貸し切りったものがほとんどだった。その他、パーティ会場を借りて開催する小規模なイベントが多い。
4.今だ大多数が民間サークル主催
アニメイベントの主催者について、イベント運営会社が3割を占めているが、学校やサークル・主催委員会といった個人組織がまだ大多数を占めている。ただ、一部のサークルや主催委員会には長期的に同じイベントを主催している実績があり、イベント専門の運営会社よりも上手くイベント開催・運営しているケースも多い。
5.主なチケット販路はタオバオ通販と店舗販売
アニメイベントのチケット購入方法において、既存のチケット通販サイトでチケット購入できるイベント数が少なく、タオバオでの公式通販などが主な販路とされている。また、個人運営の代理販売や店舗での代理販売も多く、特に個人やサークル主催のアニメイベントでは個人によるチケット代理販売を行うケースが多い。
6.コスプレイヤーとタレントゲストは集客要員
イベントゲストにおいて、小規模イベントはご当地の有名コスプレイヤーをゲストに呼び、サイン会など実施し集客することが多い。一方、大規模イベントは、有名コスプレイヤーないし海外のタレントをゲストとして招くことが多く、例えばアニメ・ゲームのイベントである「北京IDO」ではアイドルグループSKE48メンバーや主にアニメソングを歌う歌手、喜多修平をゲストとして招待した。