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今、eスポーツが熱い! 中国eスポーツ市場が急成長。政策規制緩和により大手メーカー参入続々【抄訳】

本記事は、GAMELOOKの記事「政策松绑电竞产业狂飙突进 多厂加紧布局」を抄訳しています。

先日、アメリカのシアトルで開催された「Dota 2」の公式世界大会「The International 2016」が開催された。中国のプロゲーマーチーム「Wings」が、決勝戦でアメリカチーム「DC」をくだし、eスポーツ市場最高優勝賞金となる900万ドル(約6,000万人民元)を見事勝ち取った。今回、同大会の総賞金が2,000万ドルを越え、アメリカで一番人気のスーパーボウルことナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝賞金をも越えた。

※Doto2
Free to Playかつ無課金で楽しむことのできる 5 vs 5 の対人戦ゲーム。かつてはDota系と呼ばれ、現在はMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれるジャンルに分類されているタイトルである。

目を見張る高額賞金の裏には、中国政府が政策規制緩和したことにより、中国eスポーツ業界が急速に発展したことが理由としてあげられる。そして、中国eスポーツ産業市場と供給のバランスが取れるにつれ、各ネットビジネス事業者、ゲームメーカーも続々と参入し、eスポーツゲーム業界の風上を取ろうとする勢いだ。

政策規制が緩和され、eスポーツ産業が急成長

近年、世界のeスポーツ産業は急成長し続けている。

オランダのゲーム調査会社「Newzoo」が発表したレポート「Global Esports Market Report」(世界27ヶ国を対象とした調査)によると、eスポーツ市場規模は、2015年で3.25億ドルに達し、2016年には43%増加し4.63億ドルになる見込みだ。さらに、2018年には7.65億ドルに達すると予測した。また、別の調査機構「SuperData Research」のデータによると、全世界のeスポーツ観客数が既に1.34億人を突破しており、eスポーツ市場の主な収入源が韓国と中国で、特に韓国ではeスポーツはもはや主要産業の一つになっているという。

中国国内では、先に述べたようにeスポーツ産業はもはや無視できないほどの規模に成長している。ゲームメーカーである「パーフェクトワールド」のCEO萧 泓氏は、eスポーツは2016年、最大のトレンドの一つになると予測している。また、中国の政策においても、eスポーツは「ネット中毒者」というイメージが薄れ、公式認定の合法的な試合と見られるようになっている。

ある公開情報によると、2010年中国のeスポーツ市場規模は、わずか44.1億人民元だったが、今年、中国音楽デジタル協会弁公委員会とCNGリサーチが共同発表した「2014年4~6月中国eスポーツ産業報告」では、同期間中の市場規模が130.12億人民元に成長した。また、eスポーツの賞金金額だけ見ても、2015年は中国で648人のプロゲーマーが合計1,408万ドルの賞金を稼いでおり、アメリカと韓国を抜き、世界一位になっている。

eスポーツ産業の需要供給バランスが均等に

中国eスポーツ市場が急速に発展する中、市場需要と供給のバランスが取れてきている。あるゲーム業界アナリストは、eスポーツクラブ、選手、キャスター及び大会運営、番組制作を中心としたeスポーツコンテンツ生産プロセスこそ、産業全体の価値を提供している語っている。

テレビとネット配信プラットフォームにも資本と業界の注目が日に日に集まっており、将来的にコンテンツ提供能力と配信チャンネルを合わせ持つ会社が優位に立ち、より多くのビジネスモデルを開拓するチャンスを手にするだろうと分析している。

目下中国のeスポーツ利益創出のビジネスモデルは2つある。

1.ユーザーベースによる利益創出で、ゲーム運営とeコマース、ネット広告といった手法がメイン。
2.コンテンツによる利益創出で、主にeスポーツの関連コンテンツに基づき創出した課金モデル。例えば結果予測、会員購読とその他有料サービスなど。

現在、中国のeスポーツのビジネスモデルはまだ前者が主となっているが、生中継配信の盛り上げにより、コンテンツによる利益創出の割合も高まっている。

eスポーツ産業に参入する企業

国内eスポーツの発展ぶりは、まだ資本投入の時期にある同業界に投資熱をもたらした。BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)、万達、ソフトバンク、セコイアキャピタルを含む投資大手が既に中国eスポーツ産業領域に広く勢力を広げてきている。

 先日、アリババグループにeスポーツ事業部が設立され、WESG(eスポーツイベントであるWorld Electronic Sports Games )を始動するとともに、eスポーツのオープンプラットフォームを創設すると発表した。

また今年3月、テンセントは4億人民元を出資し、eスポーツ配信プラットフォーム「douyuTV」に1億ドル投資して以来、8月にテンセントと鳳凰資本が再度「douyuTV」に投資し、金額も総計15億人民元に達した。さらに、JD.com、蘇寧などの投資者もeスポーツに狙いを定めている。

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 (引用) Dota 2

 

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